海の宝もの

チャコールネコの女の子は、しおかぜ岬でシュノーケリングをするのが大すき。
海の中でひろったきれいな石や貝を大切にあつめていて、お友だちはそんなチャコールネコちゃんの宝ものを見せてもらうのを楽しみにしています。

ある日、いつものようにすきとおった海にもぐっていたチャコールネコちゃんは、魚たちにさそわれるように岩のおくへとすすんでいきました。
そこで見つけたのは大きな貝。
そして、その貝の中には見たこともないほどきれいなしんじゅが入っていたのです。
(わあ! きれい!)
チャコールネコちゃんは大かんげき。

(もってかえって、みんなに見せてあげたいな。)
そう思ったのですが、きれいなしんじゅには海の中がいちばんにあいそうです。
(またこんど、みんなと見に来るね。)
  チャコールネコちゃんはきれいな貝をながめながら、心の中でやくそくをしました。