いつでもスケート

 ショコラウサギの女の子とシルクネコの女の子は、キラキラ湖でスケートをするのが大好き。

 でも、春が近づいたある日。
 いつものように湖に行くと、氷がとけてわれています。
 ふたりががっかりしていると、くるみリスのお父さんが通りかかりました。
「どうしたんだい?」
「氷がとけて、スケートができないの。」
「春でもすべれるスケートリンクがあったらいいのにな。」
 それを聞いたくるみリスさんは、何かピンとひらめいたようです。
「なるほど!よーし、さっそく考えてみよう!」  

 そして雪がすっかり消えたころ、くるみリスさんはこどもたちを劇場の前にあつめました。
「さあ、春でもすべれるスケートリンクができたよ!」
 そう言ってくるみリスさんが劇場のとびらをあけると、なんとぶたいがそのままスケートリンクになっています!
 ふたりは大よろこびでスケートぐつをはくと、さっそくできたてのリンクですべりだしました。
 シルバニア村に、くるみリスさんのすてきな発明がまた一つふえました。


HOME おはなし一覧