サルちゃん、大回転!

(サルファミリー)

いつも元気いっぱい、
明るいサルファミリーは村でひょうばんのスポーツ一家。

お父さんはいつもみんなといっしょに
サッカーやキャッチボールをしてくれます。

そのうえ、算数もとくいなので、
ボールや木の実をつかって足し算や引き算を
わかりやすく教えてくれて、子どもたちに大にんき。

そして、バレーボールがとくいで
めんどうみのいいお母さんは、
スポーツ大会でみんなのおせわがかりとして大かつやくです。

もちろん、サルの女の子も、
うんどうしんけいばつぐんで、体をうごかすことが大すき。

スポーツでかつやくするお父さんとお母さんは、
サルちゃんのあこがれでした。

そんなサルちゃんにとびきりうれしいことがありました。
「こんどのスポーツ大会でおせわがかりをてつだってね。」
と、お母さんにたのまれたのです。

「うん!まかせて。」
サルちゃんは大はりきり。

さっそく大会のじゅんびからてつだうことになりました。

ところが元気いっぱいのサルちゃんは、
うれしいとじっとしていられません。

じゅんびしていたタオルを高くほうりなげて、
それをうしろむきでキャッチしたり、
ベンチの上でそくてんをしたり。

いそがしくじゅんびをしているお母さんにぶつかって、
かえってじゃまになってしまいました。

「ごめんね、お母さん。」
スポーツでみんなのやくにたちたかったのに、
しっぱいをしてしまってサルちゃんはしょんぼり。

ところがそのとき、
パチパチと大きなはくしゅが聞こえてきました。

サルちゃんがびっくりして見ると、
そこにならんでいたのはお友だちや赤ちゃんたち。

みんなはサルちゃんのうごきを
かんしんしながらずっと見ていたのです。

「すてき。わたしたちにも教えて。」
と、みんなにたのまれて、サルちゃんは大よろこび。

「みんなでやろうね!」
と、リボンやバトンをよういして、
いっしょにれんしゅうをすることになりました。

こうしてできたのが、
サルちゃんをリーダーにした新たいそうのチーム。

スポーツ大会でひろうしたえんぎも大こうひょうでした。
「サルちゃんのおかげよ。」
と、みんなによろこんでもらえて、大かんげき。

うれしくて思わずくるくるまわりはじめたサルちゃんでした。

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