楽しいよりみち

(にじいろようちえんバス)

「ようちえんに、いってきまーす!」
とびきり楽しそうな赤ちゃんたちをのせて、
ようちえんバスが走っていきます。

うんてんしゅはみるくウサギのお父さん。

バスが大すきな赤ちゃんたちが、
「もっとのりたい!」
とおねがいすると、
ぐるっと遠回りをしてくれます。

ある日の朝、みるくウサギさんは、
「きれいな花がさいているから、より道をしようか。」
と、ようちえんに行くとちゅうでお花畑によってくれました。

お花畑にはいちめんに色とりどりのお花がさいていて、
赤ちゃんたちは大はしゃぎ。

お花をつんだり、
すべり台やシーソーであそんだり、
元気いっぱいお花畑中をとびまわりました。

ようちえんにつくと、赤ちゃんたちは、
「せんせい、どうもありがとう!」
と言いながらおりていったのですが、
ちょっとはずかしがりやのクマの赤ちゃんは、
大きな声でおれいが言えません。

それで、つんだ花たばをイスの上にそっとおいておきました。

みるくウサギさんはおれいのお花にすぐに気づいてくれて、
むねにかざると、クマちゃんと顔を見あわせてにっこり。

クマちゃんはうれしくて、そのことをみんなに話しました。

それからしばらくたった、ある日の帰り道のことです。

「今日も遠回りをしていこう。」と、みるくウサギさん。

でも、その日は雨。

ふしぎそうな赤ちゃんたちをのせたまま、
バスは村を見おろせる丘につきました。

そして、しばらくまっていると雨がやんで、
村の空いっぱいに大きなにじがかかったのです。

「雨がやみそうだったから、ここに来たんだよ。」
と、みるくウサギさん。

「わあ、きれい!」
「バスといっしょだよ!」

赤ちゃんたちはにじを見あげて大よろこびでした。

つぎの日の朝、
ようちえんで赤ちゃんたちがおりたあと、
みるくウサギさんがイスの上をみると、
どのイスにもにじの絵や花たばがおいてありました。

赤ちゃんたちがきのうのおれいにくれたと知って、
みるくウサギさんは大かんげき。

「また、より道をしようね。」
みんなでにっこりわらって楽しいやくそくをしました。

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